電気代は地域でどれだけ違う?電力会社別の1kWh単価と月100kWh増えた時の差
電力会社10社の規制料金(2026年11月改定後)を1kWhあたりで比較。2段目の単価は九州と沖縄で約23.67円の差があり、月に100kWh多く使うと約2,367円の差になります。
引っ越しや転勤が決まったとき、あるいは実家に帰ったときに、「同じ使い方なのに、地域で電気代ってそんなに違うの?」と気になりますよね。特にエアコンを多く使う月は、単価の差がどれくらい響くのか知っておきたいところです。
そこで今回は、全国10の電力会社が出している家庭向けの規制料金(従量電灯)の単価を集めて、1kWhあたりで比べてみました。2026年11月1日実施の料金を、2026年11月3日に公式ページで確認したものです。冷暖房を多く使う月に何円変わるのかも、生活の感覚に直してまとめました。参考にしてください。
結論:2段目の単価は九州がもっとも低く、沖縄がもっとも高い
この記事のポイント
電気をよく使う月の単価(2段目)は、九州と沖縄で差がある
月に100kWh多く使うと、その差は電気代にそのまま出る
迷ったら、まず自分の月の使用量がどの段にあたるかを見る
多くの家庭が使う「120kWhをこえて300kWhまで」の段(2段目)で比べると、もっとも低いのは九州電力、もっとも高いのは沖縄電力でした。1kWhあたりの差は、約23.67円です。
| 区分 | 2段目の単価(1kWhあたり) | 100kWh多く使うと増える電気代 |
|---|---|---|
| 九州電力(九州) | 28.11円 | 約2,811円 |
| 沖縄電力(沖縄) | 51.78円 | 約5,178円 |
| 差 | 約23.67円 | 約2,367円 |
たとえば、冷暖房を使う月に、ふだんより100kWh多く電気を使ったとします。そのとき増える電気代の差は、九州と沖縄でおよそ2,367円です。
同じ量の電気を多く使っても、増える電気代は地域によって約2,367円変わります。
コーヒー数杯分の差、と考えるとイメージしやすいかもしれません。ただ、これは1か月ぶんの差です。冷暖房を使う月が続くと、じわじわ積み重なります。
詳しく見る:10社を2段目の単価が低い順に並べました
九州、中部、関西は、2段目の単価がほかの地域より低めでした。北陸から東京、東北、四国、中国、北海道、沖縄と進むにつれて、単価は高くなっています。
| 電力会社(地域) | 2段目の単価(1kWhあたり) | 100kWh多く使うと増える電気代 |
|---|---|---|
| 九州電力(九州) | 28.11円 | 約2,811円 |
| 中部電力ミライズ(中部) | 29.91円 | 約2,991円 |
| 関西電力(関西) | 30.47円 | 約3,047円 |
| 北陸電力(北陸) | 38.93円 | 約3,893円 |
| 東京電力エナジーパートナー(東京) | 40.63円 | 約4,063円 |
| 東北電力(東北) | 41.94円 | 約4,194円 |
| 四国電力(四国) | 42.22円 | 約4,222円 |
| 中国電力(中国) | 44.18円 | 約4,418円 |
| 北海道電力(北海道) | 46.24円 | 約4,624円 |
| 沖縄電力(沖縄) | 51.78円 | 約5,178円 |
この表を見ると、九州・中部・関西は、電気を多く使った月の増え方が約3,000円前後におさまっています。一方で、北陸から先の地域は、同じ使い方でも増える金額がひとまわり大きくなっています。引っ越し先を考えるときは、住む地域の行を見て「多く使った月の増え方」をつかんでおくと安心ですよね。
段ごとに単価が上がる仕組みです
どの電力会社も、使う量が増えるほど1kWhあたりの単価が上がる3段階になっています。最初の120kWhまで、120kWhをこえて300kWhまで、300kWhをこえる分、の3つです。
たとえば九州電力の1段目は、1kWhあたり22.51円です。一方、沖縄電力の1段目は、1kWhあたり46.24円でした。使う量が少ない月でも、地域の差は見えます。
なお、3段目の単価も、すべての会社で2段目より高くなっています。たくさん使う月ほど、1kWhあたりの負担が重くなると覚えておきましょう。
選び方:自分の月の使用量から、見る段を決めましょう
「単価が低い地域のほうがいい」と決めつける必要はありません。大事なのは、自分がふだん使う量と、冷暖房を使う月の量です。
- 月の使用量が120kWhまでの人:1段目の単価を見ましょう。使う量が少ない家庭は、1段目の単価が電気代の中心になります。
- 月に120kWhをこえて300kWhまでの月が多い人:2段目の単価がいちばん関係します。この記事の表がそのまま参考になります。
- 冷暖房を使う月に300kWhをこえることがある人:3段目の単価も確認しましょう。こえた分には、さらに高い単価がかかります。
- 実家と自宅など、2か所の電気代を比べたい人:同じ使用量を当てはめて、2段目の単価どうしで比べると違いがつかみやすいです。
単価の見比べ方のコツ
まず、自分の1か月の使用量(kWh)を、検針票やアプリで確認します。次に、その量がどの段までかかっているかを見て、その段の単価を比べます。迷ったら、まずここを見る、と決めておくとスッキリします。
買う前にチェックしたいこと:表の金額がそのまま請求額ではありません
この記事の単価は、あくまで電気を使った分の単価です。実際の請求額は、次の点で変わります。
- 基本料金・最低料金:今回の比較には含めていません。契約の種類によって、毎月かかる金額が別にあります。
- 燃料費調整:毎月変わる項目で、今回の単価には含まれていません。月によって請求額が上下します。
- 地域ごとの割引:電力会社によっては割引があり、これも今回は含めていません。
- 再エネ賦課金:どの単価にも、1kWhあたり4.18円が入っています。2026年5月分から2027年4月分までは全国一律ですが、期間が変わると金額も変わります。
- 契約プランの違い:新電力や時間帯別のプランは、今回の規制料金とは別の比較です。同じ地域でも、プランによって電気代は変わります。
- 使い方:エアコンの設定温度や使う時間、家族の人数で、使う量は大きく変わります。表の差は、あくまで「同じ量を使ったら」という前提です。
調べ方について
単価は、各電力会社の公式ページと公式資料で、2026年11月3日に確認しました。2026年11月1日実施の料金です。再エネ賦課金は、経済産業省が決めた1kWhあたり4.18円(2026年5月分から2027年4月分)を使っています。
基本料金・最低料金、燃料費調整、地域ごとの割引は含めていません。料金は改定されることがあるため、最新の内容は各社の公式ページでもご確認ください。
最新の価格と、自分の条件での計算は、「ほんとの値段」の電気代の比較ページで確認できます。